「正義の暴走」って本当かな?ー頻発する「炎上事件」についての所感ー

ファミリーマートのおにぎりを巡って炎上騒ぎが起きたらしい。

らしいというのは自分はこの件についてはよく知らないからで、またこのたぐいの炎上騒動は頻発しているから調べなくてもだいたい想像がつくからこのように中途半端な程度の認識で記事を書いているわけで。

この手の炎上騒動でよく言われがちなのが「誤った正義の暴走」「テレビ業界の台本を理解するリテラシーのない一部の一般人たち」といった論調なのだが、そういった考え方に対して強い疑問を持っているのでこの記事を書くに至った。

私が言いたいのはこのような炎上騒動が起きるのは「正義の暴走」というよりも、インターネットにより文字媒体でのコミュニケーションが容易になったことで自分の意見を表現するコストがこれまでと比較して圧倒的に少なくなったことによるのが原因だろうということだ。

よくてテレビドラマではこういう炎上騒動を起こす人間は、悪意に満ちた一時の感情にとりつかれた人たちのように描かれがちだが、実際のところ、誹謗中傷の書き込みをする人たちはそこまで怒り狂っているわけではないのではないか?私がむしろそういった人たちは怒りとか義憤というよりも、ずっと軽い気持ちで文字を打っているのだと思う。

現代はあまりにも自分の意見を表現するのが簡単になったし、伝えたい相手に簡単に届くようになった。こういった炎上騒動は科学技術の進歩の代償なのだろうと思う。
そのような問題に対して単なる道徳論に頼るのではなく具体的な解決方法を提示しない限り解決はできないだろう。

私が考える具体的解決策は、インターネット上で文章を投稿する際にいくつかクッションをはさむということだ。投稿する際に必ずポップアップが表示されて投稿者に対して投稿への責任を喚起する文言が表示される。過激な語彙が含まれる投稿には更にもう一つポップアップが出る。もちろんこれによって劇的に状況が改善するとは思わないが、心を痛めるようなある程度の減少は見込めるのではないか。