Jリーグのクラブ名には改善の余地がある

Jリーグのクラブ名は改善の余地がある。野球文化の根強い国だからか、サッカークラブの名前は欧州でオーソドックスな地名のみではなく、野球の球団のようにチーム名をつける傾向がある(そういった欧州と日本の違いにはクラブの構造的な違いが要因としてあるだろう)。それにしても自分たちの母語である日本語を使わずに、よく知らない外国語の辞書を片手に見ながら考えたようなチーム名ばかりでうんざりしてしまう。これじゃ地元民は応援しようと思う気にならないんじゃないかと思ってしまう。地域密着を目指すなら、難しい外国語を組み合わせたチーム名を作って、地元民を疎外しちゃだめなんじゃないのか?しかも、外部から見たステレオタイプを内面化したものや、地元要素(方言、名物、市の花など)をごった煮のようにぶちこんだお役所仕事的なものばっかりだし。はっきり言ってかっこわるいものばっかりなのだが、自分が知っている限り、著名なサッカー関係者でそういった問題に言及している人は聞いたことがない。

 

具体的に言うと、カマタマーレという名前は短期的に考えたら目立てるが、長期的に考えたら損なのではないか。ギラヴァンツというのは前進するという意味の外国語を組み合わせたらしいが、先走りすぎて地元民は置いてけぼりにされてしまいそうだ。カターレに対してはクラブ名に意味を盛り込みすぎだろと言いたくなる。

 

サポーターとともに歩んでいきましょう!とか、パートナーとして一緒に頑張っていきましょう!などというメッセージ性をなぜクラブ名に盛り込む?盛り込まなくちゃいけないものとでも?盛り込んだからといってなんなんだ?(これはエンブレムにも言える。家紋や市章はカッコいいものが多いのになんでなのだろう?これは発注する人間の問題だ)正式名ではなく愛称じゃだめなのか?

デメリット

メリットについて

 

やべっちfcでの試合のハイライトコーナーで、雨の中で一生懸命走戦う選手を一生懸命応援しているサポーターの映像を見ることはさほど珍しい光景ではない。Jリーグを応援しているサポーターたちは、サッカーが本当に好きで、なおかつその地域を大事に思い、愛している人たちなのだとつくづく感じる瞬間だ。そういった人たちがもっともっと増える余地はJリーグの各クラブに十分ある。

 

2019/05/25 修正